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もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん

「……俺、あの女のどこが良いかわっかんねーわ。

胸が大きい訳でもねぇし、スタイルがいい訳でもねぇし、特別顔が可愛い訳でもねぇし」

そう言った俺に、マッつんは苦笑して

松「今のお前にはわかんねぇよ。ま、今度また遊んでくれるみたいだし、チャンスはまだある!!」

そう言って妙にやる気を出したマッつん。

でも俺は……今の俺にはわかんねぇってどういう事だよ…

マッつんの言葉が引っかかっていた。

松「じゃ、俺帰るわ!」

そう言って元気に帰っていった。

はぁ…アイツ、フラれたのにどっから元気出んだよ…。

俺は呆れながら、家に入った。



ガチャ

リビングのドアを開けたら、

ジュ-ジュ-

料理をしてる女、姉貴がいた。

「………親は?」

いつもなら女の母親が飯作ってんのに…。

前、早く帰ってきたときに見たから一応そーいうことは知ってる。

彩「今日から二人で新婚旅行だって。」

俺に目を見ずに答えた女。

新婚旅行なんか聞いてねぇし。

「へぇ。」

俺はそれだけ言って自分の部屋に向かおうと、リビングのドアに手をかけた。

彩「あ、もうすぐご飯できるから早く降りてきてね」

ガチャ

バタン

俺は返事をしないで部屋に向かった。
……

ガチャ

部屋に入った俺は

ドサッ…シュル…

鞄を置いて、無造作に制服を脱ぎ捨てる。

テキトーにジーパンとVネックの長袖を着る。

今は10月中旬。
最近、長袖が活躍し始めている。

着替え終わった俺はまたリビングへ向かった。



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