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もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん

ガチャ

リビングに入ると料理はもう出来ていて、女がダイニングテーブルに並べている所だった。

コト、コト、コト…

彩「…よし。」

俺がちょうど椅子についた時並べ終わった。

女は椅子に座って

彩「いただきます!」

食べ始めた。

俺も続いて「いただきます」と言って食べ始めた。

彩「…」

「…」

お互いに喋らない為、重い沈黙が流れる。

「…学校でモテてるんだってな、お前。」

珍しく俺から話しかけた。

多分、マッつんが好きになった相手だし、ほんの少し興味が湧いたんだろう。

彩「…へっ?」

女は俺の顔を見ながら固まっている。

「だから。お前、学校でモテモテなんだろ?って言ってんの。」

俺は冷たく言う。

彩「な、何言ってんの!?あたしモテて無いし!!」

有り得ない。という表情をしながら言った女。

自覚無しか…。
それとも計算してるのか…。

「……もういい。」

どっちにしろ、興味も無くなってきたので話を終わらそうとした。



彩「モテてると言えば、卓くんでしょ!学校で有名だし!」

女が話を続けてきた。

めんどくせぇ。

やっぱり話しかけるんじゃなかった…。

ってか、俺、有名なんだ…

そりゃ、あんだけ女食ってたらそうなるか。

「別に、フツーだろ。」

俺は女に目もくれず飯を食う。

彩「いやいや!あたしが見かける度、可愛い女の子達に囲まれてるじゃない♪」

ニコニコと話す女。

うざい。

「…」

俺は無視した。

彩「あの中に彼女居るの??」

「はぁ…何でそんなに俺の事が知りたいわけ?」

俺はため息をつきながら女を見た。

彩「だってさっき、卓くんから初めて話しかけてきてくれたし!今は何聞いてもいいのかな?って思って♪

前から聞きたかった事だし!

これから姉弟なんだから相手の事知ってる方がいいでしょ?」

相変わらず笑顔で答える女。

あぁ。やっぱり話しかけるんじゃなかった。。。

なんて思ってももう遅い。

「はぁ………彼女なんて居ねぇよ。」

俺がまいた種だ。

ため息をつきながら仕方なく女の質問に答える。

彩「えっ!!嘘っ!だってあんだけ女の子がいっぱいいるのに!!」

心底驚いた声を出す女。

「アレはセフレとダチだ。ごちそう様」

…カチャン

ストイックに答えて食べ終わった食器をキッチンへ運ぶ。

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