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もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん


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…ジュ-ジュ-

なんとかメイクも完成し、今は朝食を作っている。

さっき、お弁当は完成した。

………よしっ!これで完成。

もちろん、二人分。

ガチャ

丁度、朝食も完成したとき卓くんが入ってきた。

「おはよ!」

あたしはできるだけ、いつも通りに見えるように挨拶した。

卓「………はよ」

心底、眠そうでダルそうな声で返してきた卓くん。

まだちょっと、怖い。

そんな卓くんの前に朝食を並べて、あたしも椅子に座る。

「いただきます」

そう言って食べ始めたあたし。

…………沈黙。

き、気まずい。

何か喋った方が良いのかな?

「あ、お弁当作っといたから持っていってね」

卓「…あぁ」

………チーン。

また沈黙。

話が続かないよーーー!!

「…ねぇ、好きな食べ物ってある?今日の夕食作ってあげるよ」

卓「…別に」

「…そっか。」

一切、あたしの方を見ずに淡々と食べる卓くん。

はぁ…ちょっと溜息が出そうになった時。

卓「別に気使わなくていい。

俺は構って欲しく無いから昨日、襲ったのに。

これじゃあ、意味ねぇし。

何?もっと昨日の続きしたい訳?」ニヤリ

バチッ。

今日初めて目が合った。

でも、その目は冷たくて…………怖い。

あの襲ってきた時の幼馴染みと同じ目をしてる。

「……冗談言わないで。昨日みたいな事なんて二度とごめんよ。

そんなに関わって欲しくないのなら、関わらないわ」

…カチャン。

「ごちそうさま」

あたしはテキパキ食べ終わった皿を流し台へ持って行く。

卓「洗い物は俺がやるから置いとけよ」

そう言ってくれた卓くんに甘えて、あたしはカバンを持って

「行ってきます」

ガチャ

ドアを開けた。

ら、

「!!」

松「!……彩さん!」

そこには何故か松本くんがいた。

「へっ?何で松本くんが?」

松「いやっ、えっと、一緒に学校行けたらなって、思って…//む、無理でしたらいいんですけど…」

「クスッ…」

思わず笑ってしまった。

松「え?」

「あ、いや、ごめんなさい。松本くんって見た目はチャラいのに純粋だなぁって思って。」

松「ッ…///」

「いいよ!一緒に行こっか」

松「ま、マジっすか!!?」

あたしの見える所で思いっきりガッツポーズをする松本くん。


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