テキストサイズ

もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん

隼颯side

俺の目の前でクスクスと笑う彩さん。

笑うとエクボが出来てマジで可愛い。

さっきまで、何も話さず黙ってたのが嘘のように笑ってる。

あぁーこのままずっと一緒に居てぇー

何て俺の心の叫び通りになるハズもなく…仕方なく自分から話を切り出す。

「…もーそろそろ学校行きますか!」

ベンチから立ち上がって声をかける。

ギュッー

彩「イヤ」

………え…?

全く状況が飲み込めないぞ、うん。

ちょっと整理しよう。

当然、「うん」と肯定の返事が返ってくると思っていた俺。

なのに返ってきた言葉は「イヤ」。

そして何故か、彩さんが俺に抱きついてる。

……………俺バカだから彩さんが好き過ぎて幻覚まで見えるようになったのか…。

ヤバイなぁ……なんて……。

真面目に考えよう。

そうか、冗談だ!

「またッスかぁ?冗談でしょ!」

彩「違う。冗談じゃないっ…」

「と、取り敢えず離れてください……っ//」

彩さんと距離をとろうとしたら、さっきまで俺の胸板で隠れていた顔が見えた。

涙を溜めたうるうるした目+俺を見上げるように上目遣い//

思わず顔を逸らしちまったじゃねーか!

彩「………お願い…傍にいて…」

ギュッ

「ッ…///」

何だよ、これっ//

神様の悪戯にも程があるだろっ!

「…取り敢えず、離れてください」

じゃないと、俺がヤバイ。

彩「イヤ」

ギュッと俺の服をつかみながら拒否する彩さん。

仕方ない…少しだけ脅そうか。

「……離れないと襲いますよ?」

ピクッ

その言葉に反応する彩さん。

「嫌なら離れてください」

「…イヤっ」

それでも離れてくれない彩さん。

だから、俺がヤベぇんだって!!

という思いも伝わる訳もなく…

「じゃあ、手ぇ出していいんですね?」

そう言って首筋に指を這わす。

ピクッ

「っ…」

また反応した。

スルスルとゆっくり…でもいやらしく、首筋から背中、腰に這わす。

「っ…はぁっ…」

松「こーやって触られるの嫌ですよね?離れてくれたら止めてもイイっすよ?」

俺だってマジで手を出してる訳じゃない。

マジで手ぇ出してたらこんな優しくして無いし、ホテル行ってヤっちゃってる。

手を出すというより食うって感じだ。

だから、俺がどれだけ我慢してるか分かるだろ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ