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もっとして♡

第6章 マジメ姉ちゃん

隼颯side


キーンコーンカーンコーン

女「はぁ〜やっと昼休みだぁ〜」

クラス誰かの言葉と同時にザワザワと教室が活気を戻し、仲いい友達同士でお昼を食べたり喋ったり…

だが、俺はというと卓に若干キレた後から、一切顔も合わさずもちろん言葉も交わしてない。

というか、2時間目の途中から今まで俺は寝てた。

だって起きてたって気まずいだけだし。

「ふぁ〜」

欠伸をしながら、伸びをした俺はふと隣を見ると、

卓「zzz」

コイツも寝てやがった。

まだ俺も寝みぃな…。
腹も減ってねぇし、もーちょい寝るか!

俺は再び机に突っ伏した。

「…zzz」

ザワザワーー



ザワザワザワー



ザワザワザワザワ



うっせぇな!



俺が浅い眠りに入った頃、クラスが半端なくざわ付き出した。



いや、でも俺は起きねぇぞ。今眠いんだ。
絶対寝てやる。



変な決意をした俺は一切起きようとせずに再び浅い眠りに差し掛かったとき。



さわさわー


俺の髪の毛を誰かが触ってきやがった。

触れ方から多分女だろう。


めんどくせぇな、はぁ。。。

俺は仕方なく重い頭を上げた。

「はぁ〜誰だよ、人が寝てる時に起こす……な……ょ……」


髪の毛に触れた本人を見た瞬間、脳がフリーズした。


………


えっとぉ…目の前にいる女が非常に俺の好きな彩先輩に似てるのは気のせいだよな?


ひっじょーーーーに似てるソックリさんだよな?


彩「クスッ…おはよ?」


エクボを作り、首を傾げる女の子は正真正銘の彩さんだった。


「な…んで、ここに……」


彩「へ?だって松本くんが言ったんじゃん。昼休みおいでって」


少しムスッとしながらそう言った彩さん。


それと同時に思い出される数時間前の出来事。


「あ、いや、そんな事本気にしないと思ってたってゆーか…」


彩「じゃあ帰る。あと、これ卓くんに渡しといて。朝お箸入れるの忘れてたから」


そう言って俺に箸を渡して踵を返して歩き出した。


いや、いや、ちょっと待て!!


ガタン


「彩先輩スミマセン!待ってくださいっ!」


急いで立ち上がった俺は彩さんの後を追いかけて、手をつかんだ。

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