candle
第1章 愛なき虚しき行為
「僕に仕事は?」
すすーっと近寄ってきて画面を覗く柚葉。シャンプーの匂いではなくせっけんの香りが立ち込める。
「ん。1件来てるよ。時間帯は絢斗と一緒だから、途中まで一緒に行っておいで?」
「んー」
なんとなく仕事増やした罪滅ぼしに絢斗にふたりっきりの時間を設けた。まぁ行き先が近いだけだが。
柚葉が絢斗に髪を拭いてもらっている時、ガンッと玄関から物音がした。
問題児が帰ってきたなーと思いつつ玄関をチラ見。
そこには英明が膨れっ面で立っていた。首には何かで縛られた跡がある。
「畜生・・・腹立つ」
英明はそう言ってテーブルを蹴った。
「やめてよ。机壊れる。あと、風呂入ってきて、そのあとファンデーションででも塗って、仕事行け」
にっこりとしながらタオルを投げつける。
キッと睨みつけてくるも素直な性格なのでバスルームに向かった。
「元ヤン怖いなー」
「ねー」
その後ろ姿を眺めながら絢斗と柚葉が和んでいる。いつものことだ。
すすーっと近寄ってきて画面を覗く柚葉。シャンプーの匂いではなくせっけんの香りが立ち込める。
「ん。1件来てるよ。時間帯は絢斗と一緒だから、途中まで一緒に行っておいで?」
「んー」
なんとなく仕事増やした罪滅ぼしに絢斗にふたりっきりの時間を設けた。まぁ行き先が近いだけだが。
柚葉が絢斗に髪を拭いてもらっている時、ガンッと玄関から物音がした。
問題児が帰ってきたなーと思いつつ玄関をチラ見。
そこには英明が膨れっ面で立っていた。首には何かで縛られた跡がある。
「畜生・・・腹立つ」
英明はそう言ってテーブルを蹴った。
「やめてよ。机壊れる。あと、風呂入ってきて、そのあとファンデーションででも塗って、仕事行け」
にっこりとしながらタオルを投げつける。
キッと睨みつけてくるも素直な性格なのでバスルームに向かった。
「元ヤン怖いなー」
「ねー」
その後ろ姿を眺めながら絢斗と柚葉が和んでいる。いつものことだ。