
〜Strawberry JAM〜
第2章 〜JAM〜
ーガチャ。
『こんばんわっ。いらっしゃい☆』
「!?なななななっ…」
私は玄関を開いて見えたフランクな笑顔に
言葉を失った。
『ん?どしたの?早く入りなよぉ。』
「ゆ、柚木絢斗…!!」
そう、部屋から出て来たのは今をときめく
アイドルユニットJAMの
柚木絢斗そっくりだった。
『ちょっとー呼び捨て??』
「ごめんなさい…って!本物!?」
『偽物に見えるー?いいから座りなよ。』
「はははははい!!」
私はまたしてもわけがわからず
促されるままに部屋へ通され
ソファーに腰掛けた。
『ジュン、もう少しで帰ってくるからねぇ。
あ、お茶どうぞ☆』
挙動不審な私に変な目を向けることも無く
彼はテーブルにお茶を出し
どこか違う部屋へ行こうとしていた。
「(落ち着け、落ち着け自分。柚木絢斗がここに住んでる。…ジュンって言ってたよね。ジュン?も、もしかして)」
