不良の道
第1章 不良学校
[どうした?]
[えっ?やっ、べ、別に。]
やべぇ。
思わず見とれてしまった。
あまりにも、久しぶりすぎて。
兄貴がこんなにも変わってるとは・・・
思いもしなかった。
でも、俺は・・・変わってない。
身長も顔も中身も全部変わってない。
何か・・・
兄貴が遠くにいるように感じるのは何でだ?
俺も変われば
兄貴に近づく事が出来るのか?
もし、そうなら俺も・・・
変わりたい。
そう思うのはどうしてだろう?
そう言えば兄貴・・・
狙われてたけど、こうゆーの、良くあるのか?
もしそうなら
俺が居なくても一人で片付けてたんだろうな。
兄貴、全然疲れてなかったし。
不良学校って大変なんだなぁー。
改めてそう思う。
でも、不良学校のお陰でまた
兄貴と一緒にいられる。
そう思うと、嬉しく思える。