不良の道
第1章 不良学校
[クスッ……お前には、まだ早いよ]
兄貴は笑いながら俺を馬鹿にする。
イラッ
[早くねーよ!?
俺は兄貴を倒す為にここまで来たんだからなっ!!]
俺はキレる。
確かに兄貴には敵わないかもしんねーけど、だけど
ここに来た理由は
兄貴を倒す為なんだ。
だから、戦わないといけないんだ。
[お前が、もし俺を倒したとすると
その後どうするんだよ?終わった後は?]
兄貴の真剣な眼差しが
俺に突き刺さる。
その後…?
終わった後は…?
そうだ。
もし、仮に兄貴を倒したら、俺はどうするんだ?
俺の夢が終わる。俺の目的がなくなる。
俺の居場所が……ない。