Principem auro
第4章 金色の少女
コンコン
と、ドアをノックする音が響いた。
ドアの向こうから、名乗る声が聞こえ、王が入室を許可すると、重そうな扉がゆっくりと開いた。
「失礼します、ネオ様。
5人を連れてまいりました。」
「わかった。
この部屋の中へ連れてきてくれ。」
「はっ!」
敬礼をすると入ってきた扉からまた戻って行った。
「今からあなたが会うのがこれからあなたとともに国を統べるものたちだ。
いくら金色の力を持っていたとしても一人では国を治めることはできない。
皆に助けてもらう分だけ信頼をしなさい。
そして信頼される主でありなさい。」
「はい。」
返事をすると同時に重く閉ざされた扉は再び開いた。