Principem auro
第2章 空白の歴史
「アリア、さっきの話面白かったと思わない?」
授業が終わると同時に級友のアイリスが私の前の席に腰掛けながら楽しそうに話す。
「『空白の歴史』とかすごく面白そうじゃない?
是非ともその謎を解き明かしてみたいわ。」
「挑戦してみたら?
先生も言ってたじゃない。
もしもその国のことがわかったら世紀の大発見になる、って。」
アイリスは目を輝かせた。
「そうだよね!
それにさ、王女さまが治める国には騎士の制度があったらしいじゃない?
きっと素敵なドラマがあるんじゃないかと思うんだ。」
ふふふ、と笑うアイリスを横目に私は眉間にしわを寄せた。
「そんなにいいことばかりじゃない。
あれには代償が大き過ぎる…。」
そんな私を不思議そうにアイリスが見た。
「どうしたの?
いつも冷静なアリアがそんな風に言うのは珍しいね。
まるで…
その頃のことをしってるみたい。」
その言葉に私ははっとした。
「…あ、あぁ。違うのよ。
たまたま似たような話を最近本で読んだからさ。
身分とかの違いもあるし大変そうだなぁ…
と思っただけ。」
慌てて言うとアイリスは特に気にした様子もなく
「何言ってるのよ!
その身分差を乗り越えるのがいいんじゃない!」
と語り出した。
しばらく語ってからアイリスは私みて、しみじみと言った。
「それにしても…
本当にアリアの髪は綺麗な金色ね。
目も…綺麗な琥珀色。
物語に出てくるお姫様みたい。」
「これは…そんないいものじゃないわ。
特に昔には………
あまりいい思い出がないもの…。」
そういいながら窓の外を見て青く澄み渡る空を見上げた。
そんな私をみてアイリスは今日のアリアは少し変ね、と可愛らしく笑った。
授業が終わると同時に級友のアイリスが私の前の席に腰掛けながら楽しそうに話す。
「『空白の歴史』とかすごく面白そうじゃない?
是非ともその謎を解き明かしてみたいわ。」
「挑戦してみたら?
先生も言ってたじゃない。
もしもその国のことがわかったら世紀の大発見になる、って。」
アイリスは目を輝かせた。
「そうだよね!
それにさ、王女さまが治める国には騎士の制度があったらしいじゃない?
きっと素敵なドラマがあるんじゃないかと思うんだ。」
ふふふ、と笑うアイリスを横目に私は眉間にしわを寄せた。
「そんなにいいことばかりじゃない。
あれには代償が大き過ぎる…。」
そんな私を不思議そうにアイリスが見た。
「どうしたの?
いつも冷静なアリアがそんな風に言うのは珍しいね。
まるで…
その頃のことをしってるみたい。」
その言葉に私ははっとした。
「…あ、あぁ。違うのよ。
たまたま似たような話を最近本で読んだからさ。
身分とかの違いもあるし大変そうだなぁ…
と思っただけ。」
慌てて言うとアイリスは特に気にした様子もなく
「何言ってるのよ!
その身分差を乗り越えるのがいいんじゃない!」
と語り出した。
しばらく語ってからアイリスは私みて、しみじみと言った。
「それにしても…
本当にアリアの髪は綺麗な金色ね。
目も…綺麗な琥珀色。
物語に出てくるお姫様みたい。」
「これは…そんないいものじゃないわ。
特に昔には………
あまりいい思い出がないもの…。」
そういいながら窓の外を見て青く澄み渡る空を見上げた。
そんな私をみてアイリスは今日のアリアは少し変ね、と可愛らしく笑った。