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未成熟の成長

第1章 ナタリー


何をする?

私は家庭科クラブをやめたい。

確かにやめたいかもしれない。

でもやめたらどうなるんだろう。

周りの友達にクラブやめたんだってからかわれて、他のクラブにも入りにくくなるのかな。

一緒に話してた友達も離れちゃうのかな。

分かんないや。

でもきっとそばには……


「何するかは分かんないよ」

「私、知ってる。ゆかりが考えてること」

「え?」


ナタリーさんは、青い眼で私を射抜く。

白い素肌が光輝いて見える。まぶしい。

これはあれだ。犯人を見破るときのあれだ。


「ゆかりは、八雲のことが、気になってる」


どーん。

落ちる雷、走る衝撃。

当てられてしまった。

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