
散りゆく花
第1章 花
「お嬢ちゃん、あと1発ヤらせてもらうぜ。」
もう私に抵抗する力は残っていなかった。
再び激しく腰を振り始めた。
『あっ、やめ…てっ、やっ…。』
また中に暖かいものが流れ込む。
「自分で服着ろよ。」
力が入らずノロノロと服を着ていると、ドアが開いた。
「川島か?」
黙って寺田を朝日が睨んでいた。
「おい、誰がこいつとやっていいって言った?」
冷静だが怒りで少し震えているようだ。
「いや、あの、これは…。」
「次したらただじゃ済まないからな。」
そういって服をまともに着ていない私を抱え部屋を後にした。
『ヒック、ウッ』
朝日の部屋に戻ると私は泣いてしまった。
朝日は何も言うことなく、ただ座っているだけだった。
彼は何を考えているのだろうか。
私は絶望の淵に立たされどうすることもできない。
