無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「おい。舞」

声をかけられて振り向くと、すっごいイライラした顔の副長がすぐ後ろにいました。
ちょっと、というか…
かなり近いです…

「なんですか？副長」
「いや、その…さっき総悟になんて言われたんだ」

えっと…これは言っても大丈夫なんですかね…？

「えっと…他の女中さんより私がいいっていうのは本気だって言ってましたよ？」

手早く説明します。
あんまり待たせると怒っちゃいそうだったので…

「そうか…」

はぁ…とため息を吐くと副長はなにかを考え始めました。

「えっと…私はまだ仕事があるので失礼しま…」
「待て」

ドン、と視線を反らして答えていた一瞬のうちに壁に押し付けられていました。

「へ？えと…副ちょ」
「忘れるなよ。お前は俺の専属女中だからな」

真剣に真っ直ぐに、私の目を見て言われました。
そんな風に言われたらちゃんと答えないとですね。

「わかってますよ副長。私は副長の専属女中ですよ」

ニコッと笑顔でそう言います。