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えっちな文藝部の活動報告書

第3章 冒頭のエロシーンは微エロでっ!

「オカルト文藝部?」

聞き慣れない異様な言葉だ。

「ああ、オカルト文藝部というのはね--」


颯太さんの説明はこのようなものだった。

颯太さんが部長を務めるオカルト部も文芸部に負けず劣らず弱小部であった。

もし文芸部の人数が足りなく、廃部になる場合はオカルト部と合併して『オカルト文芸部』にしようと颯太が3月から野路菊部長に提案していたらしい。


「オカルトなんていうと怪しげな響きがあるけどさ。見えないもの、触れられない力や現象を科学的に追求するのが我らオカルト部の目標であって--」

颯太さんの熱いオカルト講義が始まり、野路菊部長は苦笑いをする。

どうやらこの流れはいつものことのようだ。

スッと野路菊先輩は俺の顔を見る。

『今はスイッチオンにしちゃ駄目よ! 如月君!』

目がそう語っていた。

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