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えっちな文藝部の活動報告書

第3章 冒頭のエロシーンは微エロでっ!

ポケットの中のリモコンをぎゅっと出鱈目に上げる。

ヴィィィィィィィィィィィン……

振動音まで聞こえる強度にしてしまった。

「ふああああぁぁぁぁ!! 駄目、如月君!! レベル7以上は……恐くて使ったことないのぉぉ……ひゃああああ……」

駅前であるにも拘らず野路菊先輩は濡れた大声を上げてしまう。

「ちょっと!! 変質者!! 声抑えなさいよ!!」

みずほは慌ててハンカチを取り出して野路菊先輩の口に突っ込む。

「ふーふーふー……ふぅぅふぅぅ……うっうっ……むぐぅぅぅ!!」

咥えたハンカチは見る見るうちに唾液でべたべたになる。

俺は制服ではなく手をぎゅっと力強く握られた。

野路菊先輩は指の先が白くなるくらい強い力で握り締める。

「せ、先輩……大丈夫ですか?」

さすがにやり過ぎた!?

目を震わせた野路菊先輩はぽろりと咥えたハンカチを落として呟いた。

「だいじょぶな、わけ、ないで……しょ……如月君が苛めてるくせに……ビリビリする……クリちゃんが……びりびりするのぉ……もう、らめかも……ひぃ……ちゃう……こんな駅前で人に視られながら……私、いっちゃう……」

先ほどまでの激しい声でなく、湿り気が多いような、くぐもった声で呟く。

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