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えっちな文藝部の活動報告書

第5章 官能小説の芸術性

「そんな芸術的可能性を秘めた官能小説特集を機関誌で特集す--」

「素晴らしいです!」

ガラガラッと勢いよく部室のドアが開き、いきなり美少女が飛び込んできた。

背中の真ん中くらいまである金色の長い髪をふわりと風になびかせて、発育のよい胸をたゆんたゆんと弾ませながら美少女は野路菊先輩に飛び付く。

抱き付かれた野路菊先輩は固まり、俺やみずほも突然のことに唖然として言葉を失う。

「官能小説にかけるお姉さまの意気込み、胸に染み渡りました!!」

透き通るくらい白い肌をした美少女は青緑色した翡翠のような美しく大きな瞳で野路菊先輩を見詰める。

はち切れそうな胸は野路菊先輩の残念な貧乳に押し付けられ、むにゅっと潰れている。

「えっ……と……どちら様でしょうか?」

さすがの野路菊先輩もいきなりの襲来で引き気味だった。

「あっ……申し遅れました。私神翔学園中等部三年、阿武ナターシャ真菜(あぶなたーしゃまな)と申します!」

「神翔学園中等部ってうちの付属の中学校の……」

「はい!」

「なぜ阿武さんは高校の文芸部の部室に?」

「ナターシャでいいですよ! お姉さま!」

長いまつげをぱちぱちさせてナターシャは見詰める。

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