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えっちな文藝部の活動報告書

第6章 媚薬の効能

しばらくすると中等部のナターシャもやって来て野路菊先輩の隣に座る。

二人で何やらきゃいきゃい言いながらノートパソコンをタイプし、カタカタ鳴らしていた。

ナターシャが苦手でし、どうせ2人でろくなことをしていないだろうと判断して相手にしない。

みずほはまだ漫画雑誌を黙々と読んでいる。

「ねぇ如月君」

野路菊先輩が不意に声をかけてくる。

「なんでしょう?」

「小説によく媚薬って出てくるじゃない?」

「出てきません」

「あれって使うだけでえっちな気分になるらしいじゃない? 不思議よね」

無視。こういうときは徹底的に無視に限る。

「あれって飲み薬だと思う?」

野路菊先輩はくすっと笑いながら怪しげなパック入りコーヒーを鞄から取り出して俺の前に置く。

「飲みませんよ」

文庫本から視線を外さず冷たく言い放つ。

「私はね、媚薬って」

突然ガタンと音を立てみずほが椅子から転げ落ちた。


「塗り薬だと思うの」


転げ落ちたみずほは体が動かないらしく、ピンクの水玉のパンツが丸見えの体勢で固まっていた。

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