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えっちな文藝部の活動報告書

第6章 媚薬の効能

鞄から取り出したのは虎のマークでお馴染みの超強力軟膏であった。

一度塗ったら1日中匂いが取れないくらいの威力で、筋肉痛の患部でさえヒリヒリする劇薬だ。

「ちょっと!? あんたそれっ!? 冗談じゃないわよ! そんなのあそこに塗られちゃったら死んじゃうっっ!」

「大丈夫よ!」

野路菊先輩は可愛らしくウインクをしたが、鬼畜過ぎる所業と全く噛み合っていない……

「先輩、それ媚薬じゃないですから! 筋肉痛、腰痛の薬ですからっっ!! さすがにやめてあげてください!!」

部長は聞く耳持たずキャップを開く。

恐ろしいくらいのメンソールの匂いが辺りに広がる。

「はじめはちょっと痛いけどすぐに痛みはなくなるから」

たっぷりと指で掬って微笑む部長。

「無理無理無理無理!!」

「仕方ないなぁ」

残念そうに掬った量を半分戻す。

「量の問題じゃないから!! 助けて比呂志っっ!」

「いや、それが……体が動かなくって……」

「如月君ったらみずほちゃんのピンクの水玉パンティ見てえっちな気分になっちゃったみたいよ」

「……面目ない」

俺も催眠術をかけられていた。

「バカッ!! 万年発情期っ!」

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