えっちな文藝部の活動報告書
第1章 えっちな文藝部へようこそ!
「--で、新入部員勧誘と、そ、そのオナニーと、どう関係があるんですか?」
落ち着きを取り戻した先輩を問い質す。
「だから、その、官能小説をね……」
先輩は可哀想なくらいに落ち込んでおり、先程までの淫靡な輝きは消え失せていた。
先輩の話はおおよそこうだ。
上級生が卒業し、文芸部にはこの眼鏡娘美少女、野路菊雪美(のじぎくゆきみ)先輩しかいなくなった。
新入部員獲得には地味な印象しかない文芸部では駄目だと思い、官能小説をメインに取り扱う部にしようと考えた。
とりあえずえっちな小説を書いてみる。
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なんだか書いてるうちにムラムラしてきちゃった……
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よりリアルな感覚を描くため、と言い訳をつけてオナニー開始
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気持ちよくて止まらなくなった
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入部希望の新入生がやって来た。
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けどオナニー止められない
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イッちゃった……
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冷静になり反省している。←今ここ
「失礼ですが……馬鹿なんですか、先輩?」
「お恥ずかしい限りで……」
野路菊先輩はしょんぼりと肩を落とす。