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宇宙の色

第2章  戦争

17歳の俺、ユーリはこの小国、スリア王国と周辺の幾つもの大国の国境の小競り合い、とは名ばかりの戦争に動員されている。
小さな農村に農家の三男としてこの世に産み落とされた俺は、家を継ぐことなど出来ず、小さい頃に、雀の涙程の金と引き換えに王都にある王国騎士団第三養成所に厄介払いされてしまった。
もともと人との付き合いが余り悪くなかった俺はその才能をいかんなく発揮し、養成施設暮らしの12年間は特に大事もなく過ごしたが、小国であるために隣国からその国土を狙われる為多発する小競り合い?は騎士団員としても避けることはできなかったのだ。

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