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宇宙の色

第2章  戦争

味方の陣地に戻ると、皆歓声を上げていた。帰還早々騒いでいるみたいだ。勝利の喧騒に酔いしれていると、弓兵のケインが木のコップになみなみとつがれた葡萄酒を差し出してきた。
「ユーリ、一杯どうだ?」
「ああ、もらっとくよ。」
余り酒は好きではないが、ケインの機嫌を損ねたくはないので、一応コップを受け取った。

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