
ふた恋
第8章 終わりの日
「友くん‥っ‥ん、んぅ‥」
チュッ‥チュッ‥
ひかりを抱き締めて何度も角度を変えながらキスをする。
杏里、ごめん
俺は彼氏失格だよな
結局手離せなかったんだ
突き放せなかった。
「あっ‥っんぁ、友‥くっ‥ぁあっ‥」
「ひかり‥ごめんな」
「んんっ‥いいのぉ‥あぁ、だから‥あっ‥‥あぁっんっんっ‥ひゃぁあ‥」
結局あんなかっこつけたって、杏里を傷つけてしまう。
隠してたってこの事実は変わらない。
杏里の知らないとこで、杏里を傷つけてるんだ。
「んっんっ‥ああっあっ‥友くんっ‥もう射れてぇ、‥ぁああっ!‥おっきぃっ‥」
俺は愚かだ。
ずるい男だ。
