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恋密度〜官能・従兄妹編

第2章 蒼い果実

晃一はそういいながら真美を抱き起こし見つめ返した。

「自信がない…外に出す自信がないから…真美とこうしてるだけで限界なんだ……もし、妊娠したら傷つくのは俺じゃない…真美の躰だから──大事にしたいんだ…」


晃一は真美を強く抱きしめた。

やっと手に入れた…
ずっと待ち望んだこの行為。

でも、一時の感情に身を任せたら絶対に傷つけてしまう。


「真美、慌てることはないよ…真美の気持ちが聞けただけですごく満足だから」


「お兄ちゃん…ありがと」
真美ははにかんだ笑みを返した。

やっぱり優しい…

昔のまんまだ──


真美は嬉しくて晃一にギュッとしがみついた。


だが真美はさっきから気になっていた。自分の躰に己れの存在を知らせるように張りきる晃一の熱く硬い部分。

行き場を無くしたソレは益々猛り狂うかのように力強く脈を打っていた。

「お兄ちゃん…このままでズボン履ける?」

真美は照れながら訊ねた。

「……なんとかしてみるよ…」

そう苦笑いした晃一に真美はコソッと耳打ちする。

「お兄ちゃん、あのね……」

ボソリと小さな吐息が耳に掛かる。


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