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恋密度〜官能・従兄妹編

第1章 幼い記憶

荒い息のお兄ちゃんが心配になりアタシは話しかけた。

「お兄ちゃん?大丈夫?…」

「…ッ……ク…ああ…っ大丈夫ッッ…」


アタシを支える手に力が入りブルッと震えるとため息を吐きながらお兄ちゃんは言った。


「大丈夫だよ…真美が居てくれるから…」

お兄ちゃんはそう言って今度はアタシを自分の方に向き直させて髪を撫でた。


「真美。お兄ちゃんのこと好きか?」

「うん!大好きッ」


ホントに大好きで、優しいお兄ちゃんだった‥

小学生の頃は毎年、夏休みも帰郷してきて遊んでくれた…我が侭も全部聞いてくれて、だから晃兄ちゃんがアタシは大好きだった…


「じゃあ真美‥
今日、水遊びしたことはお兄ちゃんと二人だけの秘密だからな‥
誰にも言ったらダメだからな‥約束だぞ!…」


「うん!シーッね!」


子供ながらに秘密事はすごくワクワクして楽しかった‥


「‥‥真美‥じゃあ、指切りの変わりにお兄ちゃんとちゅうするか?‥な‥‥」

「うん!」


「…真美……」

何を言ってもニコニコ頷くアタシにお兄ちゃんは嬉しそうに笑みを返す‥

そしてお兄ちゃんはアタシにちゅうをした──

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