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恋密度〜官能・従兄妹編

第3章 愛蜜狂い

晃一は、おばさんに呼びかけながら行く真美の背中を見つめた。


可愛い真美。昔と全然変わらない…

真美と一緒に居れるのもあと数日──

晃一はその間に真美に刻み込む…

自分と侵した過ちを──


もう逃げられはしないという禁忌を侵した罪の意識を──

晃一と離れている間に誰にも心が揺るがないように…
晃一以外をけして受け入れることのないように…

真美を手に入れた今、晃一はただそれだけを望んでいた。


二人はまるで新婚のように台所に立っていた。
真美が洗い物をする傍らで晃一は食器を拭いている。

「真美…」

「ん?なに……」


急に呼びかけてきたお兄ちゃんに、アタシはこの後のことで胸をドキドキさせながら返事をした。


「……一緒に、お風呂入るか?…」


「……ぅん」


何だか新婚サンのようなこの言葉にすごく照れくさくなってアタシはうつ向いて答えた。


「じゃあ、お兄ちゃん先に入ってるから真美も準備出来たらおいで…」


お兄ちゃんはその言葉を残しアタシの頭を撫でると先にお風呂に向かった。

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