テキストサイズ

恋密度〜官能・従兄妹編

第3章 愛蜜狂い


もう、我慢はしない──

幼い真美を抱いたあの日から七年という月日がどれだけ晃一にとって過酷な日々だったか…

そして、今…

真美をこの手に抱く喜びを知った晃一が、真美のいない日々を我慢できる筈がなかった。

真美の耳元で晃一は呪文のように繰り返し囁く

「真美しかいない…
真美しか愛せないっ……
真美だけが俺の支えなんだ──

だから真美っ…俺の側に居て…」



“真美が居てくれたら何もいらない”


お兄ちゃんは震える体であたしを抱きしめ、震える声でそう囁く。


あたしもお兄ちゃんが大好き……

そして大好きなお兄ちゃんがアタシをこんなにも求めてくれている。
中学卒業まで後、二年…

アタシは二年でも離れてるのは嫌だよ…


だからアタシの答えは決まっていた──








「真美、叔母さんに迷惑かけちゃダメよ!」

「わかってるって!!」

「向こうに着いたら叔父さんと晃一クンにもよろしくいっといてね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ