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恋密度〜官能・従兄妹編

第1章 幼い記憶

「ホントにいたくない?」

「うん‥痛くないよ」

「じゃあいいょ‥」


泣きそうな顔でお願いしてくるお兄ちゃんにアタシはそう返事するしかなかった…
ただ…幼いながらにお兄ちゃんのこの泣きそうな顔に興奮を憶えたような気もする。辛そうなお兄ちゃんを何とかしてあげたい…

多分、アタシの中の母性が働いたのかもしれない──

「ちょっと寒くなってきたから水遊びはやめようか」

お兄ちゃんはアタシの了解を得るとアタシを抱っこしてお風呂から上がった。


お兄ちゃんは身体を丁寧に拭いてくれてパンツを履かせずにワンピースを着せた。

「お兄ちゃん…パンツは?」


手を引き部屋に向かうお兄ちゃんにアタシは聞いた


「パンツはいいよ…今から診察するから」

「しんさつ?」


「うん、お医者さんゴッコだよ」

「お医者さんゴッコ!
じゃあマミは、かんごふサンになる!」

「‥‥クスッ‥いいよ。でも、お兄ちゃんが先にお医者さんになってもいい?」

「うん!いいよ!じゃあ、後から交代ね」


お兄ちゃんとアタシはそんな約束をしながら二人で布団をひいた。

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