
甘い恋の始まりは最悪の出会い
第1章 日常
必死に考える様子の美咲を見て、
龍「……………ごめん、俺が嫉妬しただけ。」
苦笑しながら顎から手を離した。
美「えっ?へっ?」
何に嫉妬したの?
って美咲の顔が言ってる。
龍「やけに食事のときアイツと仲良さそうだなぁ。って思って」
そう答えた俺に
あれのどこが楽しそうだったって言うの!?
て顔をした美咲。
そんな美咲にクスリと笑って、
龍「俺は仲良さそうに見えたけどなぁ。打ち解け合ってるカップルみたいに。」
美「なっ!?」
それは俺が美咲の心を読み取ったと思って驚いているのか、カップルみたいだと言われて驚いているのか…
そこは俺には分からなかった。
龍「そ。カップルみたいに。
でもいつか“みたい”じゃなくて本当に虎我のこと好きになって、俺なんか捨てて、2人がカップルになるんじゃないかって思った」ハハハ
今度は俺が俯きながら話していた。
明るく笑ったつもりが自嘲的な笑いが出てしまった。
あれ?俺ってこんなにメンタル弱かったっけな…
カタン
突然、美咲が椅子から立ち上がった。
つい反射的に美咲を見上げると
龍「ッ!?」
驚いた。
美咲がポロポロと涙を零していたからだ。
美咲は泣きながら俺を睨んでいるようだった。
なんで美咲が泣いてるんだよ…
ギュッ
突然抱きしめられた。
龍「おい、どうし」
美「ばかッ…」
俺の耳元で消えそうな声で言われた。
美「龍はあたしが龍のことをどれだけ好きか、愛してるか分かってないッ!!
あたしが…こんなにも大好きな龍を捨てて他の男の所なんかに行くわけないじゃん。
龍のばかッ」
龍「っ…///」
やべっ//
すっげぇ嬉しいんだけど、これ。
俺はゆっくり美咲の頭を撫でた。
龍「そんな事言ってると、離してやんねぇぞ。」
美「グスッ…離してもらわなくて結構ですっ」
美咲が頭を上げて俺の顔を見た。
鼻を真っ赤にさせて目は涙で潤んでいる。
美「逆に捨てられても、ストーカーになって追いかけ回して離してやんないんだからっ!」
そう言って美咲から俺にキスをした。
チュ-
そして美咲から俺の口内へ舌を入れてきた。
クチュクチュ
美「んふっ//んぁ//」
何分経っただろうか?
チュッ
しばらく濃厚なキスをお互い味わっていたが、ようやく終わった。
