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忘れた頃に…

第44章 同じ事…



『このまま帰りたくない…』

彼が何を言っているのか分からない。

と言うより、何故そんな事を言うのかが分からない。

「マッチョ、どうしちゃったの?」

そう言いながら体の向きを変え、駅へ向かって歩き出していた。

『もう、会えないのかなぁ?って思ったらさ…』

それって…

同じ気持ちでいてくれたのかも…と思うと、自然と早足になる。

駅にいるかどうかも分からないのに…



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