
純粋少女と不良少女。
第5章 勉強会
んぅーんん〜
あたしが唸っていると
「ちょっと〜
ほんとにどうしたのよ〜」
し〜ん。
しばらくの沈黙のあと、
あたしはがばっと起き上がり、
「りか!あたし奏多がすき!」
大声で叫んだせいか
教室にいた生徒みんなが振り向き
廊下にまで声が響きこだました。
そして、りかは
なにかわかっていたような表情で
にこりと笑って、
「うん、おめでとう♪
瑞稀の応援するよ!
なんたって初恋だしね!」
「ありがとう!」
瑞稀もやっと大人になったか〜
なんていいながら自分の席についた。
「よーし!席つけ〜
今日は受験する高校を
決めてもらうからな〜」
先生の声がすると
みんな席につく。
ん?受験ですと?
あたしのんびりしてたけど
受験生でしたああああ〜。
てかまずどこ受けよう。
いや、その前に受かるとこあるの?
あたし全教科
30点以下なんですけど。
やばいよおおおおおお。
これは緊急事態だ!!
