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「再会」と呼べる「出会い」

第7章 転校生?



腑に落ちない…

「百瀬の言ってる事は本当だぜ。
 俺、学食でサッカー部の奴らと
 一緒にいるところ見たもん」

リョウ君がいつの間にか隣にいた。
聞いてたの?

「そっか…」

「次朗君が飯を食うのは
 隠土先生の所だよ。」

そうなんだ。
リョウ君、なんか詳しいのね

「次朗君と 知り合いなの?」

「まぁ、な。」

なに?その言い方、
ハッキリしないなぁ。

「ほら、遅れるぞ」



急かされながら
私は教室を出た。


…?





コンコン


「失礼します」


放課後に入ってすぐ、
私は隠土先生のいる準備室を訪ねた。

「どうぞー。

 お疲れ様。今日は買い出しだよな?」

「はい…あの」


私は次朗君の入部届を
隠土先生に見せた。


「…あぁ、ごめんな」


謝られた…


「え あ  
 駄目、とかじゃないんですけど…」


良くはないです。


「只、次朗君はその…

 人を呼ぶ力が
 あるっていうか…
 あの…

 混乱すると思うんですよ…

 てっきり運動部とか
 そっちかなって… あ
 余計ですねコレ!

 …すみません」


なんて言ったら正しいのかな


「あいつは
 運動部には入れないから」


隠土先生が苦笑した。


まさか

「身体が弱い、とか?」

そう言えば血色がそんなに
良くなさそうだった。

「…いや 別の理由で。

 混乱 なぁ…

 押さえる方法は
 俺も何か考えておくよ。
 
 佐伯、すまないけどよろしく頼む。

 面倒みてやってくれ」








え 待って待って…



「私なんか無理です!!!」


思わずおっきい声出ちゃった…



「ま、そう言わず。
 ある意味、君じゃないとダメかも」


隠土先生はそう言って微笑んだ。






なんですかそれ?!





私じゃないとダメって
なんなんですかっ?!




…コンコン






「にーさー…   あ」



うっわ…出た


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