
「再会」と呼べる「出会い」
第7章 転校生?
「ミカ先輩
今日の部活は買い出しだっけ?
荷物持ち、するよ」
次朗君が笑顔で言う。
え もう部員になってる感じですか?!
「じ 次朗君…
一応新入部員は
来週からの参加になるんだけど」
来週、歓迎会の中で部紹介が行われ、
その後、各部の見学をしつつ
それぞれ決めていく事になっている。
だから実質、
新入部員が加わるのは来週から。
ちなみに、料理部本日の活動は
定期的にやっている買い出し
…なんだけど
「気にしないで
今日は俺、空いてるから」
「いや、そういう問題じゃなくて」
いられるだけで困る、とは
ハッキリ言いづらい。
「佐伯 俺からも頼むよ。
こいつ、海外生活長かったから
早く日本の生活に慣れて欲しいし、
…友達を早く作る為にも」
いやいや
その点なら心配いらないかと。
しかし隠土先生にも
こう言われてしまったのては…
断れないよぅ…。
「わかりました」
渋々。
「よろしくね」
次朗君の笑顔が見ていて苦しい。
…って言うか
側にいる事が苦しい。
今日会ったばかりだし。
生理的に受け付けない、とか
そういうんじゃないけど…。
なんだか
彼に対して、悪い事をした気分になる。
…何もしてないはずなのに。
そうでなければ
忘れているだけで
かつて何か、彼に対して酷いことを
してしまったのかも…
だとすれば
“どこかで会ったかもしれない”
という感覚にも説明がつく。
忘れちゃいたくなるほど
酷いことをしちゃったってこと…?
「どっか痛い?」
わ
「大丈夫…。」
次朗君が顔を覗き込んで聞く。
「本当に?」
「本当!!」
次朗君に心配してもらう権利なんて
ないのかもしれない…。
あ れ ?
「失礼しました」
「佐伯!財布は?」
「スミレちゃんに渡して下さい」
急に目頭が熱くなり、
私は準備室を出た。
今日の部活は買い出しだっけ?
荷物持ち、するよ」
次朗君が笑顔で言う。
え もう部員になってる感じですか?!
「じ 次朗君…
一応新入部員は
来週からの参加になるんだけど」
来週、歓迎会の中で部紹介が行われ、
その後、各部の見学をしつつ
それぞれ決めていく事になっている。
だから実質、
新入部員が加わるのは来週から。
ちなみに、料理部本日の活動は
定期的にやっている買い出し
…なんだけど
「気にしないで
今日は俺、空いてるから」
「いや、そういう問題じゃなくて」
いられるだけで困る、とは
ハッキリ言いづらい。
「佐伯 俺からも頼むよ。
こいつ、海外生活長かったから
早く日本の生活に慣れて欲しいし、
…友達を早く作る為にも」
いやいや
その点なら心配いらないかと。
しかし隠土先生にも
こう言われてしまったのては…
断れないよぅ…。
「わかりました」
渋々。
「よろしくね」
次朗君の笑顔が見ていて苦しい。
…って言うか
側にいる事が苦しい。
今日会ったばかりだし。
生理的に受け付けない、とか
そういうんじゃないけど…。
なんだか
彼に対して、悪い事をした気分になる。
…何もしてないはずなのに。
そうでなければ
忘れているだけで
かつて何か、彼に対して酷いことを
してしまったのかも…
だとすれば
“どこかで会ったかもしれない”
という感覚にも説明がつく。
忘れちゃいたくなるほど
酷いことをしちゃったってこと…?
「どっか痛い?」
わ
「大丈夫…。」
次朗君が顔を覗き込んで聞く。
「本当に?」
「本当!!」
次朗君に心配してもらう権利なんて
ないのかもしれない…。
あ れ ?
「失礼しました」
「佐伯!財布は?」
「スミレちゃんに渡して下さい」
急に目頭が熱くなり、
私は準備室を出た。
