
「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
昼休みになったので
俺は調理準備室に向かった。
途中、松井さんと合流する。
「松井さん、昨日はすみませんでした。」
敵と戦闘中のタイミングで
電話に出させてしまった。
「大丈夫、なんとかなったから。
電話の声、だいぶ必死だったけど、
何かあったの?」
「人探しを頼みたくて。
けど、解決しました。」
「そっか。
お疲れ様です」
ガラリ、と準備室の戸を開けると
既に次朗さんと隠土先生がいた。
「お疲れ」
隠土先生の声になんだか元気がない。
「たろちゃん、
昨日はお疲れ様」
「いえ」
次朗さんは松井さんの事を
“たろちゃん”と呼ぶ。
それは彼が、松井さんが幼少期に
両親を事故で亡くした時から
成人するまで面倒を見ていたからだ。
いつもユルい次朗さんが、
滅多に見せない真剣な表情を浮かべた。
「“奴ら”がとうとう
神鳥由芽の前に現れた。」
俺は調理準備室に向かった。
途中、松井さんと合流する。
「松井さん、昨日はすみませんでした。」
敵と戦闘中のタイミングで
電話に出させてしまった。
「大丈夫、なんとかなったから。
電話の声、だいぶ必死だったけど、
何かあったの?」
「人探しを頼みたくて。
けど、解決しました。」
「そっか。
お疲れ様です」
ガラリ、と準備室の戸を開けると
既に次朗さんと隠土先生がいた。
「お疲れ」
隠土先生の声になんだか元気がない。
「たろちゃん、
昨日はお疲れ様」
「いえ」
次朗さんは松井さんの事を
“たろちゃん”と呼ぶ。
それは彼が、松井さんが幼少期に
両親を事故で亡くした時から
成人するまで面倒を見ていたからだ。
いつもユルい次朗さんが、
滅多に見せない真剣な表情を浮かべた。
「“奴ら”がとうとう
神鳥由芽の前に現れた。」
