
「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
いつもお昼を食べる空き教室。
始業が近いこともあって、
誰もいなかった。
「昨日、あれから優司先輩から
連絡来たの?」
ヤマチャンが心配そうに尋ねる。
「…うん。
週末は遠征があって会えないから
夜会わないかって。
でも、断った。」
「そっか …大丈夫だった?」
「うん 大丈夫だよ。
ごめんね、心配かけて」
本当に ごめん
「これから…どうするの?」
ミッチが辛そうな表情を浮かべる。
「うちらとしては…やっぱり
別れて欲しいけど…
あの時、付き合っちゃえって
背中押した事、軽率だったって思う。
すごく反省してる
ごめんね、ミカ」
「ヤマちゃんは何も悪くないよ。
最終的に付き合う事に決めたのは
私自身なんだもん」
寧ろこんなに心配させて
ごめんね
「…いまのところ
大事にされてるって感じるし
付き合ってみて
悪い人じゃないって分かるし…
様子を見る事にするよ。」
自分の口から出た言葉に
疑問を感じないわけではないが
今はそうする以外に ない。
「ミカティ…
優司先輩、ちゃんと
避妊してくれる?」
え
ミッチが不安そうに聞いた。
「そうだよ
この間のミカティのセリフ!!
…あれって無理矢理されたって
ことじゃないの?」
…
避妊?
全身に悪寒が走る。
あの時
そんな素振りは無かった。
確かそのまま… いきなり
「ミカティ、顔色…
大丈夫??」
「してくなかったの??」
「え…あれ
多分 してくれたと思う…」
声が震えた。
「ミカ、大事な事だよ。
それを拒否する人なら絶対ダメ!
ミカのこと、大事にしてないって
ことだもん」
「ハハ… ホント、大丈夫!
あ いけない!五分前だ!
私、行くねっ」
「ミカ!」
振り切るように、
私は空き教室を出た。
実際は全然、大丈夫なんかじゃない。
始業が近いこともあって、
誰もいなかった。
「昨日、あれから優司先輩から
連絡来たの?」
ヤマチャンが心配そうに尋ねる。
「…うん。
週末は遠征があって会えないから
夜会わないかって。
でも、断った。」
「そっか …大丈夫だった?」
「うん 大丈夫だよ。
ごめんね、心配かけて」
本当に ごめん
「これから…どうするの?」
ミッチが辛そうな表情を浮かべる。
「うちらとしては…やっぱり
別れて欲しいけど…
あの時、付き合っちゃえって
背中押した事、軽率だったって思う。
すごく反省してる
ごめんね、ミカ」
「ヤマちゃんは何も悪くないよ。
最終的に付き合う事に決めたのは
私自身なんだもん」
寧ろこんなに心配させて
ごめんね
「…いまのところ
大事にされてるって感じるし
付き合ってみて
悪い人じゃないって分かるし…
様子を見る事にするよ。」
自分の口から出た言葉に
疑問を感じないわけではないが
今はそうする以外に ない。
「ミカティ…
優司先輩、ちゃんと
避妊してくれる?」
え
ミッチが不安そうに聞いた。
「そうだよ
この間のミカティのセリフ!!
…あれって無理矢理されたって
ことじゃないの?」
…
避妊?
全身に悪寒が走る。
あの時
そんな素振りは無かった。
確かそのまま… いきなり
「ミカティ、顔色…
大丈夫??」
「してくなかったの??」
「え…あれ
多分 してくれたと思う…」
声が震えた。
「ミカ、大事な事だよ。
それを拒否する人なら絶対ダメ!
ミカのこと、大事にしてないって
ことだもん」
「ハハ… ホント、大丈夫!
あ いけない!五分前だ!
私、行くねっ」
「ミカ!」
振り切るように、
私は空き教室を出た。
実際は全然、大丈夫なんかじゃない。
