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「再会」と呼べる「出会い」

第11章 お仕置きとケツ叩き

「けど!元々は優司先輩が!!
 あの人、ヤバそうな奴らと仲良くて
 やんねーと逆に俺らが
 何かされそうで…

 なんで優司先輩がいる内に
 気付いてくれなかったんスか?!」

俺は被害者だと言いたいのか?
だけど石山や、その他女生徒を
追い詰めた事に変わりはない。

…佐伯も






「気付けなくてごめんなさいね、
 木瀬君。
 けどもう大丈夫よ。
 こんな事、もうしなくていいの。
 井崎君はもう卒業したんだし
 …あなただって、
 将来をダメにしたくないわよね?」

「え チャラにしてくれるんスか?!」

「…高校三年生ですもの。
 分かるわよね」

「う 」

「責任は取らなければいけないわ
 それが出来ないなら
 男として生きていく資格、ないわね」

口調は優しいが
言葉の一つ一つは重い。

「あなた方の処分は近い内に
 決定します。
 大会は諦めて貰うしかないわ。
 推薦がかかっていた子も
 いたでしょうに… 残念ね」

校長先生は憐れむように
木瀬を見つめながら
立ち上がった。


「教頭先生、あとはよろしいかしら?」

「はい、後はこちらで。
 校長のお手を煩わせてしまい
 すみませんでした。」

「構わないわ
 子供達を健全に育成する為なら
 私はいくらでも…」

「助かります」



「俺も、少し、いいですか?」

俺も木瀬に聞きたい事がある。

「勿論いいですよ。
 では、私は先に出ますね。
 教頭先生、後はよろしく」

校長先生が相談室を出て行った。
教頭先生は椅子には座らず、
飲み残したお茶を飲む。

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