テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「あらあら梅ちゃん
 絞め殺しちゃっていいの?」

「だって五月蝿いんですもの

 大丈夫よ
 記憶はちゃんと取り出せるわ」


と言うと
黒いネイルを塗った
長い爪で吸精鬼の頭を…





… ゾクリ

ぅ わ…
背中に悪寒がはしった。



黒い液体が
梅子さんの細い指を伝う。


彼女はその指を舌先で舐めた。



「…

 もういいわ
 茜ちゃん
 この子処理して頂戴」


ぽ い



校長先生に向かって
吸精鬼の死骸が飛ぶ。


「はいはい」

返事をしながら
校長先生はそれを
視界で囲む様に人差し指を回した。


死骸は空中で炎に包まれ
炭になって跡形も無く消えた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ