
「再会」と呼べる「出会い」
第16章 それは襲い来るもの
「きっと誰かに
憑けられたのね
じゃなかったら
あんなところに憑くはずないもの」
「一体
さっきの生き物は何なんですか?」
俺は梅子さんに尋ねた。
「あぁ そうね
御縁が無い生き物よね
吸精鬼は人に取り憑いて
精気を奪うの
取り憑いた本人からというよりは
接触した人間の精気を奪わせるのよ
だから取り憑いた人間を
淫乱にするのね
セックス依存症とか
アレが原因になっていることも
実は多かったりするのよ
」
「そうだったんですか
…全く気付けなかった」
なんか自分が情けない。
「仕方が無いわ
同じ穴の狢だから
気付くことってあるのよ
ハルシオさんは私達とは違う
けど
前世ではそれ以上のものを
浄化してくれたんでしょう?」
梅子さんが柔らかく微笑んだ。
「いや …俺なんか」
浄化の力をもっと極めたい
そんな思いが蘇った。
「誰が憑けたのか分かったの?」
「ハクアですって
…おじいちゃまを
逆恨みしている
アレ よ」
次朗の事を逆恨み?
はくあ?
聞いたことないぞ。
「変じゃないですか?」
「変ね」
松井さんと校長先生は
その正体を知っているらしい。
… ハクア
一体何者なんだ?
「天使が吸精鬼を
人間に憑けるなんて
悪魔ならありえますけど」
「天使?」
「次朗さんから
聞いてないですか?
…あの人
大事なことは
言い忘れるんだよなぁ」
松井さんがため息をつく。
記憶を、前世まで辿ってみるが
一向に思い出せない。
憑けられたのね
じゃなかったら
あんなところに憑くはずないもの」
「一体
さっきの生き物は何なんですか?」
俺は梅子さんに尋ねた。
「あぁ そうね
御縁が無い生き物よね
吸精鬼は人に取り憑いて
精気を奪うの
取り憑いた本人からというよりは
接触した人間の精気を奪わせるのよ
だから取り憑いた人間を
淫乱にするのね
セックス依存症とか
アレが原因になっていることも
実は多かったりするのよ
」
「そうだったんですか
…全く気付けなかった」
なんか自分が情けない。
「仕方が無いわ
同じ穴の狢だから
気付くことってあるのよ
ハルシオさんは私達とは違う
けど
前世ではそれ以上のものを
浄化してくれたんでしょう?」
梅子さんが柔らかく微笑んだ。
「いや …俺なんか」
浄化の力をもっと極めたい
そんな思いが蘇った。
「誰が憑けたのか分かったの?」
「ハクアですって
…おじいちゃまを
逆恨みしている
アレ よ」
次朗の事を逆恨み?
はくあ?
聞いたことないぞ。
「変じゃないですか?」
「変ね」
松井さんと校長先生は
その正体を知っているらしい。
… ハクア
一体何者なんだ?
「天使が吸精鬼を
人間に憑けるなんて
悪魔ならありえますけど」
「天使?」
「次朗さんから
聞いてないですか?
…あの人
大事なことは
言い忘れるんだよなぁ」
松井さんがため息をつく。
記憶を、前世まで辿ってみるが
一向に思い出せない。
