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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「次朗さん
 絶対気付いてないですよ」

「そうね

 …そういうことだったのね
 繋がったわ」

校長先生が顔を上げた。


「すぐに次朗さんに
 報せましょう!!」
「待って」

急く松井さんを
校長先生が止めた。

「何故ですか?」

「もう少し情報が必要よ
 井崎優司とハクアの関係が
 なんなのかはっきりしていないわ
 
 乗っ取られている
 それは確かなの?」

「さぁ もしかしたら
 共謀しているだけかも
 
 人を口車に乗せるのが
 得意な様だから
 誰かさんもその犠牲者なんでしょ?」


誰かさん …って
エレミムのことか?




「そうね

 隠土先生 松井さん
 この話はここだけにしましょう
 次朗さんと香田君には
 まだ黙っていてくれる?」

「…分かりました」

「いいんですか?」

「知ったらきっと
 次朗さん 井崎優司を
 直ぐに消しにいくわ」


「おじいちゃま
 可愛い顔して容赦ないものねぇ
 こっちの二人ももしかして」

「えぇ」

「やっぱり

 ふふ
 私も出来るだけ黙っているわ」

「そうして頂戴」

「その代わり茜ちゃん
 今度仁君とうちの店に来てね」

「…」






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