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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

調理室に行くまでの廊下は案の定、
見学の生徒達でごった返していた。

「おーい
 他の部活も見に行けよ
 これじゃ定員オーバーだ」

ショウヤが人員整理を
してくれているようだ。

「今日が無理でも
 明日以降
 またチャンスはありますから」

お 佐伯も頑張って声を張っている。


どうやら元気らしい。


…って事は記憶を消されたって事か?


考えながら俺は
調理準備室のドアノブに手をかけた。

その時だった。 


「ぅわ これじゃ無理だね」
「残念だけど
 他行った方が良さそう」


俺は声のした方に振り返った。



神鳥が友人と並んで立っていた。

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