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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「見学に来てくれたのか?」

俺は思い切って話しかけた。
さっきの物置小屋での会話を
聞いてたんだよな?
俺の存在にも気付いてたよな?


反応を待って、緊張、する。


「はい
 …でも無理そうですね
 こうなるかなって
 予想はしてたけど」
「予想以上だったね」
「ねー」



普通だ。



なんか普通だ。



「入部希望じゃないのか?」

「候補にはなってますけど…
 私 他にも気になってる所があって」

 
なんだって?
うちに来ないのか?

「園芸部も楽しそうだなぁって」


園芸部?!



「へぇ
 てっきり神鳥は『花より団子』
 だと思ってたんだけどな」

「なんかひどーい!
 私だって食い意地張ってばかりじゃ
 ないですもん!」


俺は何をやっているんだろう…。
怒らせてどうする…。

けど頬を膨らました顔も
カワイイ…    なんて。


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