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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

窓際の椅子に座る
校長先生の髪の毛が
夕陽に照らされて赤く輝く。

放課後

学校はとても静かだった。





「神鳥さんは
 本当に
 何も覚えていないの?」

校長先生が私に尋ねる。





「土手を歩いてて
 外人と女の人が現れて
 …襲われて
 もうダメだって思ったら
 周りが真っ白になって
 …いつのまにか ここに」


嘘はついてない。
どれも本当だ。


私は隣に座る隠土先生を見た。

縋り付きたく
なってしまったのだ。


縋って どうするんだろ…。
自分の事なのに。



  ぽ ん





隠土先生が
優しく頭をなでてくれた。




…それは凄く、心地よかった。

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