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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

この場にいる
みんなが一斉に私を見る。



「神鳥
 君は前世で『月子』
 という名前だった」


答えてくれたのは
隠土先生だった。



「はい どーぞ」

次朗君が淹れてくれたお茶を置く。




「そして
 地球を守るために戦っていたんだ」


隠土先生の
いつも以上に真剣な表情。
それは決して今言ったことが
冗談なんかじゃないことを示す。


まさか!
ゲームや漫画の
世界じゃあるまいし、
そう笑い飛ばしたいところだけど。

午後の物置小屋での出来事や
さっきの事も含めて考えれば
そうではないらしい。

それに私自身も
言われたことがなんだか
しっくりきている。



「思い出せそう?」


次朗君が切なげに私を見る。









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