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「俺と並んで歩くのが
　そんなに不服？」

次朗君がニヤニヤしながら
顔を覗き込んでくる。

何でも見透かさないでよ！


「兄さんもやるよねぇ
　まさかあそこで
　誓いのキス」

「…」


思い出して、顔が熱くなる。


私、隠土先生とキスしちゃった。
感触が、まだ生々しく残る。





「…良かった」


…



次朗君が感慨深げに呟いた。


「この日をずっと待ってたからさ
　本当は俺
　見たとき感動して
　泣きそうだった」

「な…　！
　何それ　大げさだし！！」


泣きそうって…。