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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「色々
 ご心配おかけしました」


私は立ち止まり、
次朗君に頭を下げた。


多分、
一番大変だったのはコイツ。
だって百年前のあの時から
ずっと生き続けてきたのだ。





百年か


色々あったんだろうな…。




「偽物彼氏はもういいよ
 私 好きな人出来たもん」

「さらりと言うねー
 本人にはまだ言ってないのに」



… は!!



さりげなく
好きな人、なんて言っちゃった自分が
無性に恥ずかしくなってくる!!



そ その事より!
私が言いたかったのは!!



「ミカ先輩のところに行きなよ」


「…」



ぴくり


次朗君が一瞬止まる。




「ミカ先輩がミズカなんだよね?
 私なら本当に大丈夫だから
 き …今日の報告でもなんでも
 してきたら?
 安心させてあげなよ
 もうミカ先輩専属になったって」


余計なお世話かな、と思ったけど、
多分私と付き合ってるって聞いて
嫌な思いしてたんだろうな…。

ごめんね

私も後でメールしよ。











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