
「再会」と呼べる「出会い」
第17章 溶ける体温
ミズカだった頃、
彼の独占欲の強さにウンザリする時が
何度かあったのを思い出す。
告白してくれた村の男の子が
何故か翌日から私を見ると
慌てて逃げるようになった。
断っただけでなんでそこまで?
その理由を聞くと
「君のお兄さん 怖すぎるよ!」
カラスさん、ハルシオさんは
私の兄ということで認識されていた。
一緒に住んでいたからだ。
今で言う、イケメンだった二人を
女の子達が放っておく筈はなく
一緒に暮らす私は、
彼女達にとって妬ましい存在だった。
何度となく嫌がらせを受けたりし、
それを打開するため、
ハルシオさんが私を“妹”にした。
そして必然的に、カラスさんにとっても
妹ということになってしまった。
ハルシオさんは怒ると確かに怖いけど、
告白してくれた子の事を
親を大切にするいい子だって言ってたし
人間を相手にトラウマになる程の
脅しをかけることは決してしない。
と、なると脅かしたのは
カラスさん以外にいないのだ。
『君にあの子は合わないよ
何かあった時に守れる力が無いからね
君はしょっちゅう
面倒に巻き込まれるから』
私は今同様、絡まれやすい体質だった。
女の子を助けようとして
逆に怖い目に合うことも何度か…。
『俺より弱い奴は却下』
あの時は
いつからそんな権利を持ったのだと
突っ込んだけど…
「…妬きモチやきなの
変わってない」
私は次朗君にだけ聞こえるように
小さく呟いた。
「あー認めるよ」
う
彼の独占欲の強さにウンザリする時が
何度かあったのを思い出す。
告白してくれた村の男の子が
何故か翌日から私を見ると
慌てて逃げるようになった。
断っただけでなんでそこまで?
その理由を聞くと
「君のお兄さん 怖すぎるよ!」
カラスさん、ハルシオさんは
私の兄ということで認識されていた。
一緒に住んでいたからだ。
今で言う、イケメンだった二人を
女の子達が放っておく筈はなく
一緒に暮らす私は、
彼女達にとって妬ましい存在だった。
何度となく嫌がらせを受けたりし、
それを打開するため、
ハルシオさんが私を“妹”にした。
そして必然的に、カラスさんにとっても
妹ということになってしまった。
ハルシオさんは怒ると確かに怖いけど、
告白してくれた子の事を
親を大切にするいい子だって言ってたし
人間を相手にトラウマになる程の
脅しをかけることは決してしない。
と、なると脅かしたのは
カラスさん以外にいないのだ。
『君にあの子は合わないよ
何かあった時に守れる力が無いからね
君はしょっちゅう
面倒に巻き込まれるから』
私は今同様、絡まれやすい体質だった。
女の子を助けようとして
逆に怖い目に合うことも何度か…。
『俺より弱い奴は却下』
あの時は
いつからそんな権利を持ったのだと
突っ込んだけど…
「…妬きモチやきなの
変わってない」
私は次朗君にだけ聞こえるように
小さく呟いた。
「あー認めるよ」
う
