
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「ぃ…ったい
誰なんですか」
自分が置かれている
状況が見えてこない。
「あの男に
聞いてないのか?」
「?」
あの男?
私は改めて、
目の前にいる人物を見た。
…ん?
あれ
人物?
…ちがう。
「人間じゃない」
ガ っ !
「!!」
「当たり前だ
下等生物と一緒にするな」
耳の側がガンガン痛む。
こんな風に
誰かに殴られるのは、
生まれて初めてだ。
…泣けてきた。
なんでこんなに酷い事
「フン
本来ならばスグニデモ
消してやっているところだ
しかしお前は
特別ですから」
「…?」
「お前はアイツの全て
お前を傷付ける事が
アイツの絶望
くっ ヒャッヒャッヒャ…!!」
怖い 怖すぎる!!!
なんなの?
次朗くんっ…!!
「泣け
喚け
奴が苦しみます」
…
さっきから言ってるのは
次朗のこと?
もしかしてこの人が…
「アタクシはハクア
お前ら人間が
崇め尊ぶ天使様だ」
敵
「アゼットさーん
お願いします」
ハクアが誰かを呼んだ。
「あらあら 可哀想に
すっかり怯えて…」
暗闇から現れたのは
綺麗な女の人だった。
栗色の髪の毛が
豪快に内巻きになっている。
花びらのようなドレスが
とてもよく似合っている。
アゼットと呼ばれた
女の人は私に近付くと
目の前で跪いた。
近くで見ると
ますます綺麗だ。
綺麗過ぎて寧ろ怖い
「女性が着替えるんですのよ
殿方は出て行って
下さいませ」
アゼットさんがハクアに
向かって言った。
「アタクシ
性別などありませんが」
「あら そうでしたの?
だとしても
出て行って下さる?
あなたがいると
花達が言うことを
聞いてくれませんの」
「…仕方ないですね」
私は二人の会話を
黙って聞いているしか
なかった。
恐怖で縮こまった声帯に
音を出す力は無い。
涙腺は崩壊し、
鼻水をすする気力さえも
恐怖に奪われていたから。
誰なんですか」
自分が置かれている
状況が見えてこない。
「あの男に
聞いてないのか?」
「?」
あの男?
私は改めて、
目の前にいる人物を見た。
…ん?
あれ
人物?
…ちがう。
「人間じゃない」
ガ っ !
「!!」
「当たり前だ
下等生物と一緒にするな」
耳の側がガンガン痛む。
こんな風に
誰かに殴られるのは、
生まれて初めてだ。
…泣けてきた。
なんでこんなに酷い事
「フン
本来ならばスグニデモ
消してやっているところだ
しかしお前は
特別ですから」
「…?」
「お前はアイツの全て
お前を傷付ける事が
アイツの絶望
くっ ヒャッヒャッヒャ…!!」
怖い 怖すぎる!!!
なんなの?
次朗くんっ…!!
「泣け
喚け
奴が苦しみます」
…
さっきから言ってるのは
次朗のこと?
もしかしてこの人が…
「アタクシはハクア
お前ら人間が
崇め尊ぶ天使様だ」
敵
「アゼットさーん
お願いします」
ハクアが誰かを呼んだ。
「あらあら 可哀想に
すっかり怯えて…」
暗闇から現れたのは
綺麗な女の人だった。
栗色の髪の毛が
豪快に内巻きになっている。
花びらのようなドレスが
とてもよく似合っている。
アゼットと呼ばれた
女の人は私に近付くと
目の前で跪いた。
近くで見ると
ますます綺麗だ。
綺麗過ぎて寧ろ怖い
「女性が着替えるんですのよ
殿方は出て行って
下さいませ」
アゼットさんがハクアに
向かって言った。
「アタクシ
性別などありませんが」
「あら そうでしたの?
だとしても
出て行って下さる?
あなたがいると
花達が言うことを
聞いてくれませんの」
「…仕方ないですね」
私は二人の会話を
黙って聞いているしか
なかった。
恐怖で縮こまった声帯に
音を出す力は無い。
涙腺は崩壊し、
鼻水をすする気力さえも
恐怖に奪われていたから。
