
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「あっ あの…
なんでこんな…」
ウエディングドレス、
お店の窓の向こうに
展示されるそれをみて、
憧れたんだよね。
いつか自分も
着てみたいなって…。
大好きな人の隣で…
次朗君に 見せたいな
… そんな状況じゃ
ないけど
私、これから
どうなるの?!
我に返ると
再び恐怖に襲われた。
そもそも
ここは一体どこなの?!
「アゼットさん
ここは一体…」
「ここは…」
アゼットさんは
少し躊躇った。
「…教会ですわ」
「教会…」
「逃げます?」
「え」
逃がしてくれるの?
バ ダ ッ
「アゼットさん
困りますネッ!!」
ハクアだ。
「貴女にお願いしたのは
ココまでですっ!
エレミム様が
待っておいでですよ!
もう戻ってヨシ!!」
「あらあら…
もしかして
ずっと聞き耳を?」
「さ 早く!!」
「… お嬢さん」
「は はい」
「最後にこれを」
アゼットさんが
そう言って
渡してくれたのは
白い百合のブーケ。
「では また」
アゼットさんは
そう言い残すと
行ってしまって。
ブーケからは
良い香りがした。
そうか、教会だったんだ。
暗闇に
目が慣れてくると
少しずつ
周りの物も見えてきた。
鏡、椅子、テーブル
シルエットだけだが
ボンヤリと見えた。
「フン
支度が出来たなら行くぞ」
「…!」
ハクアは私の腕を
強引に引っ張った。
「女として
魅力の無いカラダだが
奴の餌にはなるのか」
なんか凄く
失礼な事を言われた。
なんでこんな…」
ウエディングドレス、
お店の窓の向こうに
展示されるそれをみて、
憧れたんだよね。
いつか自分も
着てみたいなって…。
大好きな人の隣で…
次朗君に 見せたいな
… そんな状況じゃ
ないけど
私、これから
どうなるの?!
我に返ると
再び恐怖に襲われた。
そもそも
ここは一体どこなの?!
「アゼットさん
ここは一体…」
「ここは…」
アゼットさんは
少し躊躇った。
「…教会ですわ」
「教会…」
「逃げます?」
「え」
逃がしてくれるの?
バ ダ ッ
「アゼットさん
困りますネッ!!」
ハクアだ。
「貴女にお願いしたのは
ココまでですっ!
エレミム様が
待っておいでですよ!
もう戻ってヨシ!!」
「あらあら…
もしかして
ずっと聞き耳を?」
「さ 早く!!」
「… お嬢さん」
「は はい」
「最後にこれを」
アゼットさんが
そう言って
渡してくれたのは
白い百合のブーケ。
「では また」
アゼットさんは
そう言い残すと
行ってしまって。
ブーケからは
良い香りがした。
そうか、教会だったんだ。
暗闇に
目が慣れてくると
少しずつ
周りの物も見えてきた。
鏡、椅子、テーブル
シルエットだけだが
ボンヤリと見えた。
「フン
支度が出来たなら行くぞ」
「…!」
ハクアは私の腕を
強引に引っ張った。
「女として
魅力の無いカラダだが
奴の餌にはなるのか」
なんか凄く
失礼な事を言われた。
