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「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

優司君がいれもの?

それって
肉体だけだってこと??

ううん

そんな筈無い!



「俺が悪いんだ 
 …全部」

「悪いなんて
 アタシャ
 感謝しかしてないよ
 ゆーじ」


ハクアの口元が
いやらしく嗤う。


「お前が
 呼び出してくれたことで
 偶然が重なり
 この娘と繋がった
 笑いしかデナイヨ
 アイツを貶める
 カッコウノエサ!!」

響くハクアの声は
とにかく不気味だった。


「ミカ
 俺がコイツを
 呼び出さなければ
 お前もエミも
 こんな事にはならなかった!」

優司君の声に嗚咽が混じる。

後悔と贖罪

伝わったよ。

そういうことだったのね。


夫であるカラスさんに
悪魔の血が
流れていたこともあり、
またその原因を作った
悪魔が家族のように
身近にいたので
いくらか知識はある。


ハクア


この人は恐らく"悪魔"


「あなたは悪魔なのね
 だから
 何らかの原因で
 召還された…」

「キーーーーーーーッ!!!

 クソ小娘っ!
 禁句を言ったな!!」

「…え」


まずい

私はハクアを
物凄く怒らせたらしい。



「悪魔じゃない!!
 アタクシは天使だ!!
 あんなものと
 一緒にするとは!!!

 
 …はぁ

   …はぁ

 次に言ったら
 半分に裂いて
 サメのエサにしてやる」



 …ゾクリ









ハクアの目が

金色から
血のような赤にに変わった。

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