
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
廊下を走る。
遠くではない、
同じ建物内からだ。
何かがぶつかり合うような音、
崩れるようの音、
そして振動。
私は望みを持った。
きっと助けに来てくれたんだ!
パラパラ…
ただてさえ
ボロボロの天井から
絶えず粉塵が落ちる。
私達は、
恐らく私が一番最初に
いたであろう部屋に入った。
殆ど暗くて、
何も見えない。
繋いだエミの手が
冷たく震えている。
「大丈夫
絶対助かるから!」
私は自分が着ていた
制服を探した。
手当たり次第に掴む
…と
ガ シャ
私は掴んだ布を
引ける方に引いた。
それはカーテンだった。
やはり
蔦に覆われている為
僅かではあるが、
光が差し込む。
「あった!」
私は制服を見つけた。
スカートの中から
携帯を探し出す。
無事でここにいる事を
伝えなきゃ。
『圏 外』
…わ!!
「そんな…」
でも
私は携帯と、
制服を腕に抱えた。
「行こう!!」
窓は幸い、
人が通れる位の大きさはあった。
私は蔦を掻き分けた。
せめてここが一階なら!
「ミカちゃん…
手伝う…」
エミも横から手伝ってくれた。
おかげで、
段々と開けてくる。
「出れる!」
ここは一階だった。
窓のすぐ下には
地面ガ見える。
「行こう!!」
私とエミは窓の外に出た。
太陽の光りが
木々の間から
私達を照らす。
それだけで
少し安心する事が出来た。
ドオオオオォォォ…!!!!
さっきより、
大きな衝撃音。
音がした方からは
瓦礫や粉塵、
煙が上がるのが見えた。
私達がいたのは
森の中の
崖の下に作られた
教会の廃墟だった。
黄色と黒の紐が、
ぐるりと建物を囲むように
張ってある。
下がる札には
『立ち入り禁止』の
文字があった。
「ミカ !!」
あ
「じろうくんっ!!!!!」
私達が出てきた窓の向こうに
次朗君の姿があった。
遠くではない、
同じ建物内からだ。
何かがぶつかり合うような音、
崩れるようの音、
そして振動。
私は望みを持った。
きっと助けに来てくれたんだ!
パラパラ…
ただてさえ
ボロボロの天井から
絶えず粉塵が落ちる。
私達は、
恐らく私が一番最初に
いたであろう部屋に入った。
殆ど暗くて、
何も見えない。
繋いだエミの手が
冷たく震えている。
「大丈夫
絶対助かるから!」
私は自分が着ていた
制服を探した。
手当たり次第に掴む
…と
ガ シャ
私は掴んだ布を
引ける方に引いた。
それはカーテンだった。
やはり
蔦に覆われている為
僅かではあるが、
光が差し込む。
「あった!」
私は制服を見つけた。
スカートの中から
携帯を探し出す。
無事でここにいる事を
伝えなきゃ。
『圏 外』
…わ!!
「そんな…」
でも
私は携帯と、
制服を腕に抱えた。
「行こう!!」
窓は幸い、
人が通れる位の大きさはあった。
私は蔦を掻き分けた。
せめてここが一階なら!
「ミカちゃん…
手伝う…」
エミも横から手伝ってくれた。
おかげで、
段々と開けてくる。
「出れる!」
ここは一階だった。
窓のすぐ下には
地面ガ見える。
「行こう!!」
私とエミは窓の外に出た。
太陽の光りが
木々の間から
私達を照らす。
それだけで
少し安心する事が出来た。
ドオオオオォォォ…!!!!
さっきより、
大きな衝撃音。
音がした方からは
瓦礫や粉塵、
煙が上がるのが見えた。
私達がいたのは
森の中の
崖の下に作られた
教会の廃墟だった。
黄色と黒の紐が、
ぐるりと建物を囲むように
張ってある。
下がる札には
『立ち入り禁止』の
文字があった。
「ミカ !!」
あ
「じろうくんっ!!!!!」
私達が出てきた窓の向こうに
次朗君の姿があった。
